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ネオレックスの新人研修(実務編)

はじめに

ネオレックスでは毎年、ITエンジニア・コンサルタントの新人向けに研修を実施しています。

大きく分けて2つの研修、「実務研修」と「NX DOORS」があります。
「実務研修」は、入社後3ヶ月間かけて、自社システムの仕組みや仕事の進め方、社会人として知っておくべきマナーやスキルを学ぶ研修です。
「NX DOORS」は、1年間を通して、幅広い技術分野があるITの世界のドアを、講師の先輩と一緒に開いていく研修です。



今回は「実務研修」について、詳しく紹介していきます。

「NX DOORS」の詳細については、こちらの記事を読んでみてください!
ネオレックスの技術研修「NX DOORS」

研修の体制

「実務研修」では、入社2~5年目の若手メンバーが研修を担当します。
年次の近い先輩が研修を行うことで、自身が受けた研修を踏まえて内容をグレードアップしたり、新人が気軽に質問しやすかったりと、様々なメリットがあると感じています。

最近では、実際に先輩が受けたお問い合わせを題材として、お客様への返信メールを書いてみる研修を追加しています。これは「研修期間中にお客様とのやり取りを学ぶ機会がほしかった」という研修担当の意見が実現したものです。

一方で、「新人研修は、担当だけで進めるのではなく、全社でフォローするもの」という考え方が浸透しています。
各研修を通して多くのメンバーと接する機会があるので、新人が研修中から会社の雰囲気に馴染むことができる、良い環境が整っていると感じています。
2025年度の研修では、研修担当以外に30人以上の先輩に各種研修に関わってもらいました。

設定研修について

ではここから、「実務研修」の中でも、2025年度に入社した新人が特に力になったという「設定研修」について、詳しく紹介していきます。

概要

設定研修は、「キンタイミライ」をご利用いただいているお客様から改修要望を受けた想定で、システム更新を行う研修です。
キンタイミライの仕組みや勤怠管理の基礎知識、コンサルタントの基本業務への理解を深めることを狙いとしています。

※「キンタイミライ」とは
ネオレックスの主力事業で、複雑な勤怠管理を実現できる、大規模法人向け勤怠管理システムです。
お客様ごとに異なる細やかなニーズに合わせて、柔軟にカスタマイズを行うことができます。
対応事例については、下記リンクをご覧ください。
https://kintaimirai.jp/function/

研修の中では、新人はお客様のご要望に応じてシステム設定を変更し、先輩による「レビュー」を受けます。
レビューとは、設定変更した部分の動きだけでなく、お客様のニーズや仕様書、内部設定も説明し、お客様の運用にあわせて要件を満たせているか、メンテナンス性を考慮できているかなど、様々な視点で先輩からフィードバックをしてもらう取り組みです。
(研修に限らず、レビューはシステム改修を行う際に必ず実施しています。これがキンタイミライの高い品質に繋がっています。)

設定変更の例(遅刻理由の選択肢に「体調不良」を追加)

2025年度の実施内容

ここからは、2025年度に実施した課題を取り上げて、設定研修の流れを紹介していきます。

最終課題

GW・年末年始などの繁忙期だけ、時給をアップしたい。
ただし、勤務した場所によって手当金額が異なる。
また、一定時間以上働いた人のみを手当の対象とする。

設定の様子



設定に決まった進め方はありません。お客様へのヒアリングやシステム設定、動作テストなど、新人一人ひとりが必要な作業を考え、数日かけて実際にシステム化していきます。

とある新人は、他のお客様での対応事例を参考に、方針検討・システム設定を行いました。
一方、独自の視点で、今まで提供したことがない方針を立てて、設定しようとした新人もいました。その方法では、仕様上実現が難しいことがわかり、別の方針に変更することになりましたが、実際の業務でも起こり得る経験をしてもらえたと思います。

レビューの様子

チームリーダーを含むベテラン二人を前に、設定方針やシステムの動きについて、新人に説明してもらいました。ニーズの引き出し方やとらえ方に、それぞれの個性が垣間見えました。

Aさんは、お客様側で手当対象日や最低勤務条件を登録できる柔軟な仕組みにするために、事業所ごとにカレンダーを用意し、繁忙期手当の対象日を登録できるようにしました。
一方でBさんは、システム内部に手当対象日や最低勤務条件を指定することで、お客様のメンテナンスの負担が減るように設定していました。

そのほか、お客様が入力する項目や、給与計算用の出力形式、深夜0時をまたいで勤務した場合の処理といった先輩メンバーでも見落としがちなポイントをも気にかけてくれた新人もいました。

説明方法にも工夫がみられ、説明用のスライドを作ったり、実運用に沿ったデータを用意したりと、どうするとより伝わりやすいかを自分なりに考えて臨んでくれました。



新人全員が自身の設定について発表した後、リーダーからお客様に出せるクオリティかどうかを評価してもらいました。「全体的にお客様の実運用をしっかり考えた設定になっていると思う。多少課題は残りつつも、概ねお客様に出せるクオリティだった。今後もめきめき力をつけて、実務でも活躍してほしい」とコメントがありました。

今回紹介した例のように、設定方法が1通りではない研修課題も多いため、他の人と違うアプローチや、よりニーズを満たすためにそれぞれの工夫が見られます。それらをお互いに共有し、活発な議論が行われることもあります。
先輩からのフィードバックを聞くだけでなく、新人同士でお互いに意見を出しあうことで、刺激的な時間になっていると思っています。

新人の感想

2025年度に入社した新人の、設定研修の感想は下記のとおりです。

  • キンタイミライ特有の言語を使った設定が、プログラミングをしているみたいで楽しい
  • 1つ1つ課題をクリアすることで、できるようになっていく達成感を感じることができた
  • IT未経験入社で不安だったが、簡単な課題から始まるので、無理なく進めることができた
  • 苦戦したときに先輩がマンツーマンで教えてくれたのが大変助かり、嬉しかった

その他の研修

今回は取り上げられませんでしたが、お客様が実際にどの様に打刻を行っているのか体験したり、キンタイミライのシステム内部のデータ(データベース)について学んだり、キンタイミライ以外の事業について学んだりする研修もあります。

最後に

今回取り上げた設定研修を含めて、入社前からプログラミング経験が豊富だった新人も、IT未経験で入社した新人も、それぞれ多くの学びがある研修を目指しています。

研修期間の終了後は先輩のフォローのもと、キンタイミライの新規導入や、現在利用していただいているお客様のシステム改修に関わってもらいます。
設定研修をはじめとした各種研修で学んだことを活かして、活躍してくれることを期待しています。

2025.10.28

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